主な診療内容
- 1型糖尿病
- 2型糖尿病
- その他
- 妊娠糖尿病
糖尿病は初期には自覚症状がほとんどありません。症状がないから大丈夫、と放置しておくと、神経障害、網膜症、腎症、動脈硬化症などの多彩な合併症を引き起こしてしまいます。合併症を予防するためには早期発見、早期治療がとても大切です。
以下に当てはまる方は早めに受診を！
- 健康診断などで血糖異常や尿糖を指摘された方
- 尿量が増えた、口が渇く、水分摂取量が多くなった、体がだるく疲れやすい、急激に体重が減ったなどの症状がある方
- 糖尿病かどうかを知りたい方
- 糖尿病と言われたが、どうしたら良いか分からない方
- 糖尿病の治療をすでに開始している、もしくは中断されてしまった方
- 妊娠糖尿病と診断された方
上記の他にも、何か思い当たる症状がございましたら、まずは受診してみてください。
当院では、患者さんおひとりおひとりの糖尿病の状態、生活状況に合わせて治療を検討し、患者さんご自身が主体となって治療を継続できるよう、きめ細やかな治療をご提案させていただきます。
糖尿病と診断されていない方
糖負荷試験（75gOGTT）を実施し、早期の診断をお勧めいたします。
糖尿病と診断されている方
糖尿病というと、規則正しい生活を送って、3食きちんとバランスのとれた食事をして、運動をして…と制限ばかりの印象があるかもしれませんが、患者さんの個人事情は様々であり、治療方法も一択ではありません。もちろん、生活習慣の見直しと是正はとても大切であり、食事と運動だけで薬を使用せずに安定していらっしゃる方も多くおられます。お薬が必要な場合には生活状況や年齢などを加味して選択していきます。状況によっては、インスリンなどの注射の治療が必要となる場合もありますが、経過が良ければ注射の減量・中止も可能です。
当院では血糖値、ヘモグロビンA1c測定器を設置しており、当日に検査結果をご説明し、治療方針を決定しています。糖尿病のコントロールを良好に安定し、合併症を引き起こすことなく、健やかに過ごしていただけるよう、患者さんと相談し、実行可能な治療をすすめてまいります。
妊娠糖尿病
妊娠糖尿病とは、「妊娠中に初めて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常」のことで、明らかな糖尿病とは区別されます。糖尿病に至らなくても、周産期の合併症リスクが高くなることが報告されています。また、産後に一度正常に戻っても、一定期間後に高頻度に糖尿病や生活習慣病を発症するリスクが高いので、産後の定期的なフォローアップも大切です。
まったく症状がなく、ある日突然、妊娠糖尿病と診断されて不安になったり、ショックを受ける妊婦さんもいらっしゃると思います。
女性医師という立場を活かし、お母さんの不安に寄り添い、生まれてくる赤ちゃんのためにも親身になって診療にあたりたいと思います。
糖尿病合併症
糖尿病を放置すると合併症という病気をひきおこします。
全身の血管や神経が傷つき、合併症が発症、進行してしまいます。いずれも初期には自覚症状がないため、検査による定期的な評価が必要です。
神経障害
手足のしびれや痛み、胃腸の不調、たちくらみなどの症状がでます。
網膜症
眼の奥の光を感じるところが網膜です。網膜には細かい血管が無数にあるため、ここに障害がおこると視力低下や失明を招いてしまいます。症状がなくても年に1回は必ず眼科を受診してください。
腎症
人工透析になる原因の1位が糖尿病腎症です。腎臓は血管の塊ですので、ここが障害されると腎臓の機能が悪くなり、適切な治療をしないで進行すると、腎不全の状態となります。血液検査や尿検査（アルブミン尿、蛋白尿）で評価をします。
糖尿病療養指導
看護師による糖尿病療養指導をおこなっています。インスリン注射や血糖測定器の使用方法の説明、日常生活の注意点等、支援やケアを行います。療養全般に関して悩みや何かお困りのある方なども、お気軽にご相談ください。
診療の流れ
初診の方
- 受付
- 問診票記載、血圧測定を行ってお待ちください。
- 医師による診察があります。
- 採血、採尿、場合により心電図、胸部レントゲン検査を行います
- 医師より結果のご説明、今後の治療方針についてのお話があります
- 受付にて、次回予約と処方箋をお渡しし、会計となります。
2回目以降の方
- 受付
- 先に採血、採尿、血圧測定などを行います。
- 医師の診察、結果のご説明、治療についてお話します。
- 必要に応じて、看護師からお話があります
- 受付にて、次回予約と処方箋をお渡しし、会計となります。